発表報告(島(SCIS2021))
発表タイトル: 改良版 XOR ベース階層的秘密分散法についての考察
- 感想
- オンライン開催で,20 分枠に対して,15 分で発表した.視聴者は 40〜50 人だった.
本研究では,復元行列が正方行列で構成される階層的秘密分散法を提案した.
また ,巡回行列の解釈を 導入し ,識別子の割り当て問題を議論した.
例を 多く用いて本研究の要点を伝えた
- 質疑
- Q1
- Tassa の識別子の割り当て問題は具体的には何か.
- A1
- ある確率によって復元行列がフルランクにならず,秘密情報を復元できない.
- Q2
- 識別子は Shamir のしきい値秘密分散法で渡す ID に相当し,
それをランダムに割り当てると識別子の割り当て問題がある,で正しいか.
- A2
- 正しい.
- Q3
- 復元行列を正方行列にするメリットは何か.
- A3
- (本研究では)巡回行列の数学的性質を活用できること,その結果,識別子の割り当て問題を議論できた.
XOR ベース秘密分散法の復元行列を正方行列で構成できるかに関心を持ち,巡回行列に着目した.
- Q4
- c(x)=0 がないことのソフトウェア評価とは具体的には何か.
- A4
- 総当たりでそのケースがないことを確認した.
- チャット内のコメント
- 巡回行列と既約多項式の関係を明確にして頂いてもやもや感がなくなりました.
一方でn=7 のときは本質的に解けないのかどうかがわかりませんでした.