発表報告(島(IWSEC2018(仙台))
発表タイトル: XOR-Based Hierarchical Secret Sharing Scheme
- 感想
- 20 分程度の発表と 3 分弱の質問の流れだった.
発表はゼミでの練習の流れに沿って進めることができたが,途中で PC がクラッシュし,
再起動に 1 分程度要した.階層的秘密分散のシナリオを丁寧に述べることができたと思う.
提案手法の具体的な動作は例を用いて直感的なアプローチを述べた.
質問はセッション内で 1 件,個別に 1 件あり,それぞれ次のように回答した.
- 質疑
- Q1
- 性能について,ほかの手法との比較はあるか?
- A1
- ほかの手法の評価をしていること,比較において本提案手法は高速であることを述べた.一方,本提案手法は k 人の必須参加者が復元に協力するとき,栗原らの秘密分散と同じ結果が得られるので,ほかの秘密分散法の計算性能と単純に比較できない旨も伝えた.セッション終了後,質問に対して意図する回答だったかどうか質問者と話して,意図する回答だったことを確認した.
- Q2
- 復元に協力する参加者の組み合わせで復元速度は異なるか?また,6.75Gbpsの復元速度はどの参加者の組み合わせか?
- A2
- 分散は生成行列に含まれる 1 の数が多いケース,すなわち,低い階層の参加者が多いとき最も遅いが,復元に協力する参加者の組み合わせには依存しない.6.75Gbps は概ね低い階層の参加者が多いケースで測定した.計測誤差が含まれるが,最速のケースも 7Gbps 程度である.