発表報告(島(CSEC72))
発表タイトル: 標数2の有限体上の({1,k},n)階層的秘密分散法の研究
- 感想
- 15 分の発表時間に合わせることができた.聴講者は 30 人はいたと思う.
発表内容は本稿に沿って,提案の要点を「定数(秘密情報)と
k - 1 個の奇数の次数を持つ項からなる多項式の利用」と述べた.
- 質疑
- Q1
- 並列計算に対応できるか
- A1
- 対応可能.復元はシーケンシャルに行われるとしているが,
ランダムも計算速度に影響なし.
- Q2
- 他の手法との速度の比較はあるか
- A2
- 比較対象に関する具体的な実装は行っていない.
- Q3
- 提案方式は理想的であるか
- A3
- Tassa の手法は理想的であり,そのアイデアを継承する本提案方式も理想的である.
- Q4
- ルックアップテーブルはシステムが固定的に持っているのか
- A4
- はい.GF(2^8) の演算結果を保持したものである.
- 発表後
- ポイントとなる部分がいくつかあり興味深かったが,
そのポイントがすべての聴講者に伝わったかどうかはわからないとのご意見を頂いた.
また,提案方式が理想的であることの記述が本稿にあるとよいと助言を頂いた.