発表報告(醍醐(第84回CSEC研究会(名古屋大学)))

発表タイトル: ランプ型秘密分散法のシェアサイズ変換方式
感想
発表15分,質疑応答5分であったが,発表が17分ほどに延びてしまった.聴講者は30人程度であった.提案方式におけるシェア変換処理の流れを中心に説明することができた.質問,コメントは計3件あり,発表後にも意見を伺うことができた.
主な質疑
Q1
ディーラーが秘密を保持しているとシェアを再分散するだけでよいので,提案方式の優位性は低くなるのではないか?
A1
ディーラーは常に秘密を保管しているのではなく,秘密を分散した後はすぐ破棄するという前提を置いている.そのため,シェアを集めて秘密を復元してからシェアを再分散する必要がある.提案方式ではシェアを集めて秘密を復元する必要がないことから優位であると考える.
Q2
提案方式においてlはLの約数としているが,変換したlのシェアが約数ではない場合も考慮しているか?
A2
提案方式では変換したlのシェアを同じ数だけ集めたときに秘密について同じエントロピーになるように構成している.そのため,シェアの一部が秘密の多くを持つような構成は今回は考慮していない.