田中英彦研究室では、情報社会を構成する様々な情報システムを構築する手法について、特に、安全なシステム構成法、信頼性の高い構成法、利用者が長期に依存できる継続性の維持など、人々が安心して情報システムに頼った生活を営むための諸技術の研究開発をテーマとしています。 従来から、これらの要素技術はシステム構築技術として、さまざまなものが開発されてきましたが、それらをベースに今後求められることは、単なるセキュリティ技術、信頼性技術ではなく、利用者からみて真に使える技術です。情報システムの専門家ではなく、一般の利用者に対し、情報を秘密にしたい場合はそれを十分保障し、情報システムは滅多に壊れず、壊れてもその人の情報自体は決して失われることはないという状況を提供することです。それにより、あらゆる人々が、情報システムを長期間に渡って安心して使えるという環境を構築するのです。 そのような環境を実現することは、なかなかに難しいことです。また、これらの要素技術は単独に可能なものではなく、相互に関連しています。安全性が保障されないと信頼性が危険になりますし、信頼性が保障できないと安全性を完全には保障できません。今後の情報システムの専門家は、そのような状況を提供し、今後あらゆる活動に必要となる情報を自由に駆使して、社会が健全に発展するためにとても重要な役割を担う人々です。 私どもの研究室は、このような今後の専門家を目指す人々の集まる場でありたいと考えています。そして、皆様の知恵を併せて、このような将来の情報システムを実現してゆこうではありませんか。
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