発表報告(飛田(WISA2006))

The 7th International Workshop on Information Security Applications (WISA 2006))にて, "Privacy enhanced Content Distribution and Charging Scheme using Group Signature" を発表しました.


済州島で開催されたWISA2006で上記研究成果を発表しました. 論文の内容は,デジタル放送とインターネットを融合した新しい サービスへ向けた,利用履歴を秘匿できるコンテンツ配送,課金 方式(以下CDCS)の改良です.
今回の論文では,CDCSを構成するのに必要な関数を定義し, その関数を使いシステム要件を満たすGeneric Constructionを 構成しました.また具体例としてAtenieseらのGroup-Signature を利用した計算量・通信量が一定となる方法を述べました. 発表用資料は国際会議向けに,CDCSの概要,プロトコル, なぜ関連性のSPKが必要なのかという説明を中心としました. 英語が苦手な為,上手く伝わったか不安が残ります.

【質疑応答】(質問者氏名省略)
OTの効率性についてどう思うか?効率的では無いのではないか?
→英語力不足で上手く回答できませんでした.
拡張したOTをコンテンツ配送部分に利用しています. その為,例えば毎月初めに発生するディストリビュータから ユーザへの暗号化情報の配信は計算量・通信量はコンテンツに 比例します.
しかし,私たちは実装時の処理能力の低いユーザデバイスの 計算量・通信量の効率化に注力し改良しました. 具体的にはコンテンツ視聴時に毎回発生するユーザからの要求は, Group-Signatureで構成したSPKを送る1回のみで, 計算量・通信量はコンテンツ総数に関わらず一定です.