発表報告(島(CSS2016))

発表タイトル: 標数2の有限体上の一般的な階層に適用可能な階層的秘密分散法の研究
感想
20 分枠に対して,15 分程度の発表 5 分の質問の流れだった. 発表は事前練習により流れをつかむことができた. 聴講者は 40 人くらいと思う. 階層的秘密分散法に着目する理由を述べ,背景や先行研究に半分くらいの時間を使い, 残りの時間を提案部分と実験結果に割り当てることができた. なお,原始多項式の訂正と原稿締め切り後の 2016-09-05〜2016-09-07 The Institute of Mathematics for Industry (IMI) Workshop にて, 櫻井先生のグループから文献の指摘を受けたことを述べ, その調査の結果,本稿と異なることを述べた.
質疑
Q1
SIMD 命令を使った高速化の実験はあるか?
A1
特定のコンピュータの命令を使った最適化にフォーカスしていない趣旨の内容を伝えた.
Q2
CSEC72 の ({1,3},n) 階層的秘密分散法と比較し 1/10 程度の速度について
A2
本提案の実装は k のパラメータを固定にせずに k×k 行列式の演算をするからと回答した.CSEC72 と同様に最適化を行えば, 実際に CSEC72 と同程度の速度になることを伝えた.
Q3
Selcuk らの truncated 版関数について
A2
文献には復元方法や安全性は書かれていないので, 具体的には実装はしていないが動作するだろうとの趣旨の回答をした.